(お稽古内容)
2月10日にお稽古に行きました。
立春も過ぎいよいよ春になってきます。
世間の暦では、まだまだ寒い頃ということですが、今年の高知は3月の様な陽気です。
年末から準備をしていた大炉に、雪輪瓦も入り、まだ足りない感じはありますが、灰も足したことなので、この日が今期初の大炉のお稽古です。
だいぶ昔に1度くらいやったことがあるような・・・・気がするというだけで、何も覚えていません。
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(お床とお花)
掛物:一行「室内一盞燈」前大徳 悦道和尚
花:土佐有楽,白梅,紅梅(桃色なので紅梅かどうかは・・・)
花入:備前 窯変三方 【中居 靖 造】
お床は高橋悦道和尚の筆で「室内一盞燈」です。
掛軸の解釈は様々なので、理屈っぽいことは避けて、「暗がりのなかで希望の光が見える」という風に私は感じています。
花は、土佐有楽の椿と紅白の梅です。
師匠が長いこと、丹波 四方の花入に花を生けていましたが、正直 見飽きていたので、自分で花を準備して、備前の花入に活けました。
白い梅を花入より左側に少し傾けて生けようとしましたが、これがいいと師匠に言われました。そうかな?とは思いつつも、今回は師匠の意見を尊重しました。
この日の主菓子は、菊水堂の「下萌え」です。
うぐいす餡で、豆の食感もあり、本当に美味しかったです。
さて、コロナ対策として、主菓子のフィルムと銀紙をはずさず、最近は菓子器に盛っていましたが、稽古なので客をする人が、自分でお菓子をとり、懐紙に載せて自分で運びだそうということに、師匠と話をして決まりました。
コロナ対策としても良いことですし、銀紙とフィルムを外さないのは、見た目にも何か良くないということで、方法を今後は変更です。
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来週にでもやろうかと思っていただけに、予習することなく、大炉の点前になりました。
どこがどうおかしかったというより、足と手がなかなか動きません。
けど、感覚的に普段と反対にするということだけを考えてすると、少しは分かる気もしました。
薄茶の平点前で兄弟弟子達が、苦労している気持ちが少し分かった気がしました。
ちょっと出来るようになったからと言って、俺には関係ない~と言う気持ちを戒めるのにちょうどいい稽古です。
ただ、副作用がありました。
兄弟弟子が、薄茶の平点前をしているのを見ると、鏡に映った姿を目で追うような感じがあり、少し酔うような気分の悪さがありました。
そそくさと水屋にさがり、片付けに専念しました。
師匠が言うには、最初に逆勝手をした後は「そうなる」とのこと。
「2回目からは平気になる、なる」ということでした。
今後は、2月には自らを戒めるためにも、大炉の点前をするようにします。
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(絞り茶巾)
今まで、師匠にやってみなさいと言われ数度はやった記憶はありますが、自分の意思でやったのは恐らくこれが2度目ぐらい。
予習をして来ただけに、そこそこに出来ました。
筒茶碗で点てると、点前をする方も、心が暖まるような気がしたので、今シーズンにもう一回やりたいなと思いました。
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○道具組みのイメージ
絞り茶巾は、予めどの道具で稽古をするかイメージして行きました。
筒茶碗は卯の花垣の写しだったので、水指はしっとりと瀬戸の一重口にして、薄茶器は根来塗の中棗。茶杓の銘は「なごり雪」にしました。
高知では雪が降らないので「なごり雪」というの変ですが、極寒の頃で、春が近づいているイメージから、この銘にしました。
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<絞り茶巾 道具組>
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