(お稽古内容)
11月11日にお稽古に行きました。
開炉も済み、いよいよ炉の季節に突入
11月は紅葉の季節、しかも紅葉の盛りは10日程度ではないでしょうか?
ひとときの紅葉を、お床の花に混ぜて楽しむ時期はわずかです。
来週は宗旦忌、12月になれば椿の花があちらこちらで咲き始める頃なので、今週は、紅葉狩の趣向でお稽古を楽しんで来ました。
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(お床とお花)
掛け物は白圭尚可磨 雪尾要道和尚の筆、花は磯菊・寒白菊・灯台躑躅で、花入は茄子釉で箆目の花入。
兄弟弟子が花入を持ってくるということでしたので、花を採って来たのは、私ですが、活けるのは兄弟弟子が活けてくれました。
普段の草花と違い枝物は、位置を固めるのが難しいといわれていました。
私も活けたいと思っていましたが、今回は遠慮しました。
開炉は済ませたのですが、折角だから茶壷も飾ろうという話になり、香合の変わりに茶壷を飾りました。
茶壷荘はチャレンジはまだですね。来年できれば、やろうか?というぐらいで、まずは小習を順番に進めることを優先します。
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(初炭点前)
まずは初炭点前から稽古をしました。
炭斗に炉の炭を組むのに、手間取った感はありました。
風炉から炉に変わり、羽箒の扱い、湿し灰の撒き方と風炉との違いに苦戦しましたが、感触としてはまぁまぁ出来ました。
風炉の炭点前の稽古の成果もあり、道具の展開等はスムーズにできました。
先生からいつも言われるのが、「点前も大事だけど、火がちゃんと付くか」ということです。
今はしっかり方を覚えることが大事と思って火を付けない状態でけいこしていますが、ある程度できるようになれば、本番が必要だと感じています。
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(薄茶平点前)
台目の茶室で炭点前を稽古し、広間で薄茶の流し点をしようと思い稽古に行ったところが、形を覚えるまでは、広間で基本を覚えなさいということでした。
結局、広間で炭点前をして、「台目で流し点はおかしい」ということになり、薄茶の平点前を台目ですることに。
台目の構造だと、炉正面に座っても、客と向き合わず、壁と向き合うことになるので、そんなバカな点前はしないということだと思います。
炉に変わり、2回目の薄茶点前でしたので、可もなく、不可もなく普通に終わりました。
○道具組みのイメージ
今回の取り合わせは、「紅葉狩」です。
花は灯台躑躅を引き立てることをイメージして、菊を合わせました。
点前は流し点をすることを考えていたので、客付に水指を置くことを考えていたので、祥瑞の小振りな水指をチョイスしていました。
薄茶器は、シンプルに桑大棗を選んでいました。
しかし、台目の平点前にチェンジになり、水指を変えた方が良かったのですが、道具を選びなおす余裕がなくそのまま。
台目の飾り棚が木地なのに、そこに桑大棗を飾ることに・・・・。
「木地の棚に、木地の棗をかざることがあるかね?」と先生に笑われ、悔しくて「広間でする予定でした」と言うと「そういうときはさっと道具を選びなおしなさい」と言われ、悔しいとは思いつつも、心に余裕を持ってさっさと選べるようになったらいいなと痛感しました。
やはり、この辺りがキャリアでしょう。
今はキャリアを積むときだから、頑張らなくては・・・。
萩の茶碗を選ぶ予定が、兄弟弟子がさきほど使ったばかりなので、萩はやめて、阿漕焼の竹之絵の茶碗に選びなおしました。
茶碗だけは、状況の変化に応じて、チェンジすることができました。
最後に茶杓は、前大徳の福本積應和尚の作で、竹は染竹の「紅葉衣」を出しました。
広間でするつもりが台目に変わり、流し点が平点前に変わり、状況が変化したけど、道具を変えることが出来ず、精彩を欠いた道具組になりました(笑)
これも経験の1つなんでしょうね。
お菓子は、菊水堂の織部饅頭で、菓子器は貝型とじ目鉢でしたが、写真は撮り抜かりました。
菓子器の色は銀杏をイメージさせる黄色で、彩りに花を咲かせてくれました。
道具組みは難しいなと痛感した1日でした。
貝型とじ目鉢 錦羊窯 山本 洋輔 作
<薄茶棚点前の道具組>
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<二畳台目の茶室>
二畳台目の花は私が石蕗を活けました。
石蕗の葉を自然な形で活けるのが難しいなと思いました。
思い通りにいかないのが、茶道も茶花も共に言えること。
だからこそ稽古が必要なのでしょうね。
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