梅雨になると「一期一会」という言葉を思い出します。坐忘斎お家元が講演で「梅雨のときには、物憂い感じがありますが、その物憂い季節に向き合い、物憂いと感じる自分に向き合い、そしてその物憂いときを大切に生きる、今という時間を大切にすること」、「他人に対して誠実に誠実になることも一期一会であるが、自分の心に対しても一期一会で生きる大事さ」を説かれていました。
この言葉は私には新鮮で、感動を覚えました。
この梅雨の季節は蒸し暑く、ジメジメし、晴れの日も少なくなり、気が滅入ることもありますが、「気が滅入る自分と向き合い、この不快な季節ならではの楽しみを模索し、梅雨の季節を楽しみ、向き合いたいと思っています。
春に芽が出た植物は、この梅雨でしっかり根付き、夏に葉を広げます。そう思うと天の恵みを受ける時期でもあるのかとも思います。
また、このジメジメした時期だから、何かを持って得られる爽快感こそ、気持ちよさなのでしょう。
心にゆとりを持ち、雨と蒸し暑さを楽しめるようになれば、幸いです。
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