このところ仕事も、プライベートも忙しくて、 一週間遅れて先週のお稽古記録をつける有様です。ただ、お稽古記録は ノート → PCで整理 → ブログへアップしており、記憶が新しいうちにノートに記入することの大事さをこういうときに痛感します。
さて、なぜこのような3段階整理をするかというと、
ノート 気がついた全てのことを記入する
PCで整理 1年後,2年後の先の自分のために記録を整理
稽古上での道具組ですが、続けていくうちに2年前の自分の拙さを知ることが出来ること、自分のレベルアップを実感すること、これからの道具組みを考えるときに、参考にすることが可能ということがあります。
ブログへの投稿 稽古記録の重要なところを仕分け
PCで整理した段階では、重要なところや、些細なところの仕分けが出来ていないので、ブログにアップすることでその仕分け作業を行っております。
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(お稽古内容)
さて、本題に入り、重陽の節句の趣向でのお稽古の内容に移ります。
9月9日の重陽の節句の日にお稽古に行きました。
お稽古の日がドン・ピシャで節句の日が当るのも珍しいことですね。
この日も雨でした。夕方に花を採りに行くのに雨の日は、じっくり考えることができないので、エイヤで決めるしかありません。
重陽の節句ということなので、菊にちなんだ道具の取り合わせにしました。
8月より、職場の同僚が2名、社中に入ることになり、そのフォローで自分の稽古時間がどうしても短くなることがあるので、お花を取ってくるのは私がやり、活けるのは3人でローテーションを組んでやるようにしました。
自分がお花を活ける時間が減り、点前道具の準備に時間を使えるため、トータル時間が短縮し、みんながお花を活けることで、社中全体のスキルがアップしていきます。
いい発案だったと自画自賛しております。
この日は、風炉初炭点前、濃茶茶入荘をする予定でした。
さきに茶入荘をやって、後で初炭と思いましたが、後の人が炭点前をしないため、道具の入れ替えに時間を割くと、後の人の流れを止まるため、濃茶・薄茶の順でやりました。
先生からも炭をするなら、「先にやらんかね」とチクリと言われ、「そりゃそうだ」と笑って誤魔化したけど、1つ反省です。
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画賛色紙 興臨院 山口萬拙 筆
「月白風清」
花:木槿,ハブランサス 花入:丹波 四方
花は、最近入ったうちの1人にお願いしていました。
私が取ってきたのが木槿で、活けた方が取ってきたのは、ハブランサス
洋花なので??と思われるかも知れませんが、稽古なのでご愛嬌です。
そして、ハブランサスの花の下に見えるのは、掛花入の金具です。
最初は気がつきませんでしたが、稽古途中に気が付き、正面を直しました。
人のことを言えたもんではありませんが、やはり正面を確認して活けることって必要ですね。
そして、花入は最初は備前かと思っていましたが、丹波じゃないかな?と思います。
活けた後でも先生に、どこの?ぐらいは聞くべきでした。
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(濃茶茶入荘)
ついに小習の荘物を開始しましたが、最初に茶入かざりをチョイスしたのは失敗だったなと反省。もっと簡単な茶碗・茶杓・茶筅荘から始めれば良かったと後悔。
茶入は文琳をチョイスし、茶入の蓋が瓶子蓋だったので、先生が上の点前と混同して、予習してきたことと、先生の言うことがイマイチ合ってなくて、混乱しました。
予習が足りなかったこと、そもそも本で見るだけでは予習にならないことが良くわかりました。
飲み込めていなかったところを復習し、中置のときにでも再チャレンジします。
まずは、茶入・茶碗・茶杓・茶筅荘を一巡させることを優先し、都度都度復習して覚えて行くしかありません。結局は、点前をして体に動作を覚えさせることしか身につくことはないと実感しました。
取り合わせといっても、なかなか茶入荘に制約があって、道具のチョイスが限定されます。
まず、水指は塗蓋でないといけないため、稽古場の水指で塗蓋がつくもので、濃茶に合う華やかなものではなく、侘びた水指ということになります。
思いついたのが瀬戸の一重口だったので、これをチョイス。
茶入は由緒もなにも思いつかないので、肩衝は普段使うので、今回は文琳をチョイス
仕覆は稽古場のもので、○○緞子しか、先生も私も分からず(笑)
茶碗は黒。
萩とか丹波だと古帛紗がいりますが、古帛紗の2枚出しはややこしいのでパス。
由緒・由来のある茶入の荘をするのであれば、茶碗も格をあげた方がバランスもよいかと思いました。
茶杓は「白露」ここでやっと、重陽の節句らしさを出しました。
白露は二十四節季のひとつで、「白露(はくろ)とは、夜中に大気が冷え、草花や木に朝露が宿りはじめる頃。降りた露は光り、白い粒のように見えます。日中の暑さも和らぎはじめ、だんだんと秋の気配が深まっていきます。」ということです。
重陽の節句の前日に被せ綿(きせわた)「重陽の節句の前日に菊の花に綿をかぶせておき、翌朝、菊の露や香りを含んだ綿で身体を清めると長生きできるとされていました。」という慣わしがあるので、それにちなみ「白露」をチョイスしました。
個人的な感覚ですが、茶道では濃茶は「無言の行」と言われるだけに、厳かにするというイメージがあるので、私は濃茶の茶杓は少し硬い言葉が似合うと思っています。
反対に薄茶では季節感を共に楽しみ、話を弾ませるというイメージなので、柔らかい言葉のイメージですね。
濃茶が硬ければ硬いほど、薄茶の柔らかい銘が活きて来るのかな?と思います。
何やら長くなりましたが、そういうイメージで濃茶茶入荘の道具組みをしました。
(薄茶棚点前)
先ほども出たとおり、茶入荘と初炭点前のつもりが、なんだかんだで薄茶をすることに。
せめて、棚をつけて水次でもするかということで棚点前をチョイス
思えば久しぶりの棚点前で、なんだか位置関係が掴めないこともありました。
茶会では棚が付く確立が高いので、棚点前も日頃から慣れていないとダメだと痛感。
(薄茶棚点前の取合せイメージ)
道具組みの主軸は薄茶器の菊蒔絵,茶杓名は「被せ綿」
濃茶は「白露」,薄茶は「被せ綿」と被りました。
急きょ、薄茶をする事になったため、何も思い浮かばず、思わず「被せ綿」と言いました(笑)。
棚は、9月の定番、葡萄棚。
季節的に葡萄の旬?でもありますが、葡萄は吉祥紋で「実を多く付ける葡萄が子孫繁栄を象徴する」意味があります。
長寿健康を願う重陽の節句で合わせて、繁栄も願い葡萄棚をチョイス
葡萄棚は白磁染付なので、棚に置いた方が映えるので、棚をチョイスしました。
宗旦好丸卓に置き合せたらイマイチで、更好棚に合わすとなぜかしっくりときました。
主茶碗と替茶碗はバランスと季節感でチョイス。
水指が中国の染付なので、国焼の茶碗より高麗の青磁がよかろうというだけのチョイス
替茶碗はぐっと雰囲気を替えて、御本に武蔵野の絵付をチョイス
御菓子は、煎餅の風鈴がなぜ??と思うでしょうが、前回からの稽古の残りなので、こればっかりはどうにもならず。
自分自身、青磁の茶碗を選んだ理由が不明でしたが、ブログにアップする段階で、葡萄棚とのバランスを考えてのチョイスと自分自身で気が付かなかったところが分かりました。
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そんなこんなで思いっきり茶道を楽しんだお稽古でした。
まとめ として以下の3点です。
○炭点前は、最初にすること
○小習を開始したこと
○茶入荘が上手くできなかったので、リベンジが必要ということ
今後も休まずに稽古が必要ですね(笑)
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