1ヶ月前の内容を今ごろになり、更新していくのは恥ずかしいのだけど・・・
3月11日は東日本大震災オンライン茶会に参加しました。
前日も稽古で追悼をしましたが、この日こそが追悼の日。
淡交会青年部 東北ブロックの主催でオンライン茶会が開催されました。
高知からは3名が参加することに、オンラインをそれぞれで参加しても面白くないので、集合して参加しました。
折角なので、短冊を掛け、花を生け、そして被害にあわれた方へ御茶のお供えをしました。
短冊は瑞峰院の前田昌道和尚の筆で「春風吹又生」
花は白玉椿と土佐水木を備前の釣鐘の花入に生けました。
追悼のときなので、椿は白にしました。
しかし、「春風吹又生」の言葉のとおり、どのような苦難があろうとも春は訪れ、そして新たな風が吹き、また一歩を歩み始めるそのようなときなので、爽やかな土佐水木の枝を生けてみました。
お菓子は、石川の行松旭松堂の「絆」と高知の松鶴堂の「祈り」です。
行松さんの「絆」は震災を忘れないという想いで、震災のあった卯年にちなんで作ったお菓子で、売上のほとんどを被災地に募金するために作られたお菓子です。
松鶴堂の「祈り」は私が松鶴堂さんにお願いして作って貰ったふやき煎餅で、お地蔵さんの画です。
震災で亡くなられた方の冥福を祈り、安全に・平和に暮らせますようにという祈りを込めて、特別に作って貰いました。
茶碗は、私自身が東日本大震災の復興支援で宮城県気仙沼に行ったときに、地元の三事堂ささ木店舗で買った黒茶碗。
被災を受けた店舗に残っていた茶碗で、少しでも復興に役立てたらという想いと、自分自身の思い出に買った茶碗です。
今思えば、被災を受けたなかで、よく生き残っていたなと思います。
今後も大事に、大事に使っていきたいと思います。
被災地に行って思ったこと
親裁により家族を失った方にとって、震災はいつまで経っても終わらないこと。
津波により、家族が帰らない人が言っていたことは、「まだ帰りません」という言葉でした。「亡くなった」と言わないこと。
その重みは、当事者でないと分かりえぬ感情があるのだと思い知りました。
震災に遭ってない人ができることは「忘れないこと」だと思いました。
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