(お稽古内容)
3月10日にお稽古に行きました。
この日も、休日出勤の代休をとり、14:30~21:30近くまでみっちりと稽古してまいりました。
前回は水屋仕事が多かったですが、今回はゆっくりと色々な話をしつつ、稽古ができたので、疲れましたが、筋肉痛にはならない程度で終わりました。
稽古は、台目薄茶点前、釣釜の初炭、濃茶平点前と3点前しました。
この日は、翌日が東日本大震災の発生した日なので、追悼の気持ちを込めて、道具組をしました。
私は、震災発生2年後に宮城県気仙沼市に、漁港の災害復旧工事の応援のために、3ヶ月という短期間でしたが、派遣されていました。
そこで3ヶ月過ごしたことは、テレビで見る被災地と実際は大きく違い、現地の人が語る言葉の重さを感じました。
その様な経験があり、2月に再び震度6の地震があったこと。
震災から10年が過ぎ、裏千家淡交会青年部 東北ブロック主催でオンライン追悼茶会が3月11日にあることから、東日本大震災を振り返ることにしました。
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(お床とお花)
掛物は瑞峰院の前田昌道和尚の筆で「春風吹又生」、土佐有楽と菜の花を内原野 鶴首徳利に生けました。
現地の人を見て思ったことは、辛かろうが、生きている、前に進むしかないということを感じました。
色々な気持ちが心のなかで交差しますが、上手く言い表すことができません。
東北の人の歩む姿に「春風吹又生」の言葉が、合うような気がしました。
この日のお菓子は、菊水堂の製で「土佐の春」でした。
悲しいことが起きた日ですが、進まねばなりません。
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(釣釜 初炭)
前回に続き2度目の釣釜の初炭。
前回よりは引っ掛かるポイントが減りました。
けど、来年やれば、きっと元通りです。
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・香合を出した後に、鎖を5目下げる(大さげ)。
・釜を左膝まで寄せて、釜を鎖の鉤に掛ける
・紙釜敷の塵打ち、懐中
・鎖を3目下げる(小さげ)
※今回の失敗は大さげをせずに、釜を左膝まで引き寄せて、大さげしてしまい。
大さげ・小さげのタイミングが分からなくなりました
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ちょっとしたところのミスはあったかも知れませんが、私自身があれ??と気になるところはなく、点前ができたような・・・。
疲れていて忘れたのか??
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○道具組みのイメージ
気仙沼で被災を受けた地域の陶器店で松楽の黒茶碗があり、復興支援にいった思い出として、少しでも復興のお手伝いが出来ればと思い、買ってきた茶碗が↓の茶碗です。
お店に入ると、掃除をしてきれいな状態でしたが、建物は被災を受けた跡があり、壁紙にも津波により浸水を受けた跡がありました。
その店で割れることなく、残った茶碗です。
茶碗の正面には、赤い垂れ幕があり、復興の情熱ようにも当時感じたことを覚えています。
この茶碗で濃茶を練り、社中内で東日本大震災の話をあれやこれやしました。
私達にできること、忘れない・・・。
このことが大事と思っています。
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<濃茶平点前道具組>